105E41

生後2日の新生児。在胎31週、1,650gで出生した。Apgarスコア8点(1分)、9点(5分)。20~25秒間の無呼吸発作が数回みられ、発作時の心拍数は92~100/分であり、チアノーゼを認める。非発作時に明らかな異常を認めない。脳波に異常を認めない。血糖52mg/dL、血清電解質に異常を認めない。
発作の病態として考えられるのはどれか。
低血糖
けいれん
気道狭窄
低酸素症
呼吸中枢の未熟性

解答: e

105E41の解説

20~25秒間の無呼吸発作を数回認めている生後2日の新生児である。在胎31週、1,650gと早産児であることから未熟児無呼吸発作の診断となる。
a 血糖52mg/dLであり低血糖とはいえない。
b 脳波に異常を認めず、血糖と血清電解質とに異常を認めないことから、けいれんは考えにくい。
c 非発作時に明らかな異常を認めないことから気道狭窄は否定的。
d 低酸素症であれば呼吸回数は増加するはずである。
e 正しい。未熟児無呼吸発作の病態としては呼吸中枢の未熟性が挙げられる。

正答率:73%

テーマ:未熟児無呼吸発作の病態

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