105C19

28歳の男性。仕事中に落ち着きがないことを心配した会社の上司に伴われて来院した。3か月前から元気がなく、仕事を休みがちであった。ところが、1週前から朝早く出社し、与えられた仕事をこなすだけでなく、次々と新しい企画の計画書を作成しては、上司に対して繰り返し説明を続けるようになった。母親がうつ状態で入院したことがある。
この患者の発言として考えられるのはどれか。
「同僚から嫌がらせをされています」
「頭の中に上司の考えが入ってきます」
「夜まったく眠らなくても大丈夫です」
「自分の考えは上司に操られています」
「仕事の内容を何度も確認しないと安心できません」

解答: c

105C19の解説

「3か月前から元気がなく、仕事を休みがち」というエピソードからは鬱を、「1週前から朝早く出社し、与えられた仕事をこなすだけでなく、次々と新しい企画の計画書を作成しては、上司に対して繰り返し説明を続けるようになった」というエピソードからは躁を考える。家族歴もあり、双極性障害である。
a 被害妄想。統合失調症などでみられる。
b 思考吹入。統合失調症でみられる。
c 正しい。躁病患者の訴えとして典型的。
d させられ体験。統合失調症でみられる。
e 強迫行為。強迫性障害にてみられる。

正答率:97%

テーマ:躁状態患者の発言

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