104E40

正常脊柱のMRIのT1強調像とT2強調像とで、ともに低信号を呈するのはどれか。
骨皮質
赤色髄
黄色髄
脳脊髄液
椎間板髄核

解答: a

104E40の解説

MRIとは、物質内で歳差運動をしているプロトンに電磁波を与えることで共鳴させ、電磁波を停止した際に放出されるエネルギーを画像化したものである。つまり、プロトン(H+)がなければ信号が発せられず低信号となる。
a 正しい。骨皮質はそのほとんどがCaで構成されておりプロトンが少ないのでT1でもT2でも低信号となる。
b・c 赤色髄とは造血能力の高い骨髄のことである。加齢とともに骨髄は脂肪を多く有し、黄色髄と変化していく。分子量の大きい脂肪はエネルギー放出がされやすく、T1で高信号となるため黄色髄はT1で高信号となる。一方赤色髄は脂肪は少ないがある程度水分が含まれるため、T1もT2も中等度(灰色)に描出される。
d 脳脊髄液は液体であり、ほとんどが分子量が小さくエネルギー放出をしにくい水分である。よってT1で低信号に、T2で高信号に描出される。
e 椎間板髄核は水分を多く含んだ軟骨で構成されるためT2で比較的高信号、T1で低信号に描出される。

正答率:66%

テーマ:MRIのT1強調像T2強調像ともに低信号を示すもの

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