104E14

インターベンショナルラジオロジー〈IVR〉についての組合せで正しいのはどれか。3つ選べ
喀血 --------- 気管支動脈塞栓術
膿胸 --------- 超音波ガイド下ドレナージ
肺膿瘍 --------- 抗菌薬動注療法
肺血栓塞栓症 --------- 下大静脈フィルター留置
びまん性肺病変 --------- CTガイド下針生検

解答: a,b,d

104E14の解説

a 正しい。喀血の原因は様々であるが、多くは気管支動脈性の出血である。喀血は肺の基礎疾患を示唆するため原因精査が必須であるが、それが分かるまで待っていると大量失血となる可能性がある。気管支動脈に造影剤を流し出血部位を確認した上で塞栓術を施行する必要がある。
b 正しい。胸腔内に膿性液が貯留した状態を膿胸という。閉鎖空間の感染症ではドレナージと洗浄が重要となってくる。膿胸の位置を把握するために超音波ガイド下もしくはCTガイド下の穿刺が行われる。
c 肺膿瘍は、肺実質内の感染部位が壊死し膿が貯留した状態を指す。実質内であるため治療は抗菌薬で行う。抗菌薬に反応しない場合はドレナージを行う。
d 正しい。いわゆるエコノミークラス症候群であるが、下腿の血栓が肺にとぶことが原因なので、カテーテル治療によってその通過路にフィルターを留置すれば血栓が肺までたどり着かない。
e びまん性肺病変とは、主に間質性肺炎を指し、サルコイドーシスや感染症・悪性腫瘍の一部を含む概念である。エックス線やCTで診断が可能で、生検は行うとしてもその後である。CTガイド下針生検は悪性腫瘍の精査として行われることが多い。

正答率:56%

テーマ:呼吸器疾患とその治療法の組合せ

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