104A59

73歳の男性。肺炎でICUに入院した。身体的な経過は良好であったが、入院5日目から、夜になると点滴を外して暴れようとする。看護師がベッドに戻そうとすると、「ここはどこか」、「なぜ妻はいないのか」と興奮することもあった。日中は入院治療を受けていることをよく理解しており、夜間のことを覚えていない。
精神症状への対応として適切なのはどれか。
一般病棟に移す。
家族の面会を制限する。
夜間、部屋を明るくする。
夜間、予防的に身体を拘束する。
昼寝をしてもらい睡眠時間を保つ。

解答: a

104A59の解説

高齢者、肺炎、ICU、夜間、興奮、といったキーワードが並んでいる。せん妄の診断。
a 正しい。ICUというリスクを除去することができる。
b 家族の面会はせん妄リスクを緩和する要素だ。
c 照明はあくまで自然光を原則とする。
d 症状がみられていない段階での予防的身体拘束は禁忌。
e 昼寝をすると夜に眠りにくくなり、悪循環となる。

正答率:93%

テーマ:ICUせん妄患者への対応

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