104A53

71歳の女性。複視を主訴に来院した。昨日、起床時に転倒し、左眼窩部を打撲した。その直後から上向きで複視がある。頭部単純CT冠状断像を別に示す。
この患者でみられるのはどれか。2つ選べ
縮瞳
眼球陥凹
眼瞼下垂
開口障害
頬部感覚鈍麻

解答: b,e

104A53の解説

CT画像より、左眼窩底骨折を認め眼球周囲の脂肪組織が落ち込んでいるのが確認される。眼窩底骨折の典型的な画像である。
a 外傷では、瞳孔括約筋の障害によって起こる散瞳が生じやすい。 
b 正しい。眼窩内の組織が骨折部位に落ち込むので眼球陥凹が生じる。ただし、受傷直後は出血や浮腫で腫れて見えることもある。
c 外傷性眼瞼下垂は全く無いわけではないがあえて選ぶ選択肢ではない。
d 眼窩底部は顎関節に関与しないので生じない。
e 正しい。骨折部に近い眼窩下孔には、下眼瞼や上唇、鼻の一部の皮膚を支配する眼窩下神経が通る。三叉神経第2枝の分岐である。

正答率:67%

テーマ:眼窩吹き抜け骨折の症候

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