103I63

10歳の女児。咳と発熱とを主訴に来院した。7日前から咳嗽が出現し、次第に増強している。4日前から38 ℃台の発熱が続き、市販の感冒薬を服用している。本日、躯幹に発疹が出てきた。咽頭は軽度の発赤を認める。口腔粘膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
病原体として考えられるのはどれか。
RSウイルス
麻疹ウイルス
A群レンサ球菌
アデノウイルス
肺炎マイコプラズマ

解答: e

103I63の解説

10歳女児が咳と発熱とを主訴に来院した。加えて発疹も認めている。
a RSウイルスは乳幼児の細気管支炎で発症することが多い。また、皮疹も認めない。
b 発熱の後に体幹に発疹がでる時期であれば、口腔粘膜のKoplik斑も認める。
c A群レンサ球菌であれば強い咽頭発赤や咽頭痛を認める。また皮疹も合致しない。
d 激しい咳嗽を認めるが、発疹は認めない。
e 正しい。激しい咳嗽と発熱、発疹を認める。マクロライド系抗菌薬を処方する。

正答率:52%

テーマ:マイコプラズマ肺炎の診断

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