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103I59
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67歳の男性。1年前からの夜間頻尿と尿意切迫感とを主訴に来院した。直腸診で表面滑らかで腫大した前立腺を触知する。弾性硬で圧痛はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球2~4/1視野、白血球1/数視野。
対応として適切なのはどれか。
2つ選べ
。
a
尿培養
b
PSA測定
c
腹部単純CT
d
膀胱内圧測定
e
国際前立腺症状スコアによる問診
解答: b,e
103I59の解説
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高齢男性の頻尿と尿意切迫感、腫大した前立腺といえば前立腺肥大症〈BPH〉である。前立腺肥大症では頻尿も尿閉も生じ得るため症状をしっかり覚えておく必要がある。
a 尿所見で白血球はほぼ認めず(感染症があれば多数の白血球を認める)、前立腺の圧痛もないため感染症は否定的である。
b 正しい。高齢者のBPHでは前立腺癌の除外のためにPSAを通常測定する。
c 前立腺の評価は腹部超音波エコーが非侵襲的で最適である。
d 神経因性膀胱が考えられる場合行うが、本症例では典型的な前立腺肥大症による排尿障害と考えられるため優先度は低い。
e 正しい。8点以上が異常である。
正答率:88%
テーマ:前立腺肥大症〈BPH〉の診断に有用な検査
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