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103I48
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50歳の男性。2か月前からの咳、体重減少および盗汗を主訴に来院した。2週前から血痰を認める。喫煙歴はない。胸部エックス線写真(A)と胸部単純CT(B)とを別に示す。
迅速な診断に有用な検査はどれか。
a
喀痰細胞診
b
喀痰細菌培養
c
喀痰抗酸菌培養
d
ツベルクリン反応
e
喀痰Ziehl-Neelsen染色
解答: e
103I48の解説
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50歳男性が咳、血痰、体重減少および盗汗を主訴に来院した。胸部エックス線写真では左肺尖部に異常陰影を認め、胸部単純CTでは肺尖部に浸潤影を認める。境界明瞭であり、腫瘍というより感染性疾患を考える。2か月前からの症状という経過からは結核を念頭におく必要がある。
a 肺癌を疑う際に行う検査である。また、数日かかるため迅速性にも欠ける。
b 培養結果が出るまでに少なくとも24時間は要するため迅速性に欠ける。また、細菌性肺炎を疑う場合の検査なので、結核を疑う本症例では有用でない。
c 抗酸菌培養では陰性を確認するのに6~8週間程度を要する。
d 飛内注射を行い48時間後に診断するため、迅速性に欠ける。また、既感染でも陽性となることからも有用性は低い。
e 正しい。早ければ30分弱で結果が出る。しかし、非結核性抗酸菌症でも陽性となるので、入院後結核に準じて感染対策を行い、培養やPCR検査の結果を待つ。
正答率:80%
テーマ:肺結核の検査
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