103H26

67歳の男性。1時間前からの胸痛を主訴に来院した。意識は清明。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧104/68 mmHg。心電図胸部誘導ではV2からV6にST上昇、心エコー検査では前壁の壁運動低下、血液検査ではトロポニンTの高値を認めた。診療開始45分後に心室細動となり、二次救命処置を施行したが心拍は再開せず、家族の前で死亡を確認した。
次に行うのはどれか。
死亡診断書の作成
死体検案書の作成
警察署への届出
裁判所への届出
保健所への届出

解答: a

103H26の解説

1時間前からの胸痛がある67歳の男性。心電図胸部誘導にてV2からV6にST上昇、心エコー検査では前壁の壁運動低下、血液検査ではトロポニンTの高値を認め心筋梗塞の診断となる。その後、心室細動となり救命処置を施行するも死亡した。
a 正しい。心筋梗塞による心室細動の診断が確定しており、死亡診断書の作成を行う。
b・c 異状死ではないため不適。
d 医師が裁判所へ届け出るものはない。
e 保健所への届け出るものは、感染症や食中毒などである。

正答率:94%

テーマ:患者の死亡確認後に行うこと

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし