103E50

石綿を使用していた工場の周辺住民における中皮腫死亡率の調査を行った。死亡率は、全国の一般男性住民と比較して、半径300m未満の男性居住者で14倍、300~600mで6倍、600~900mで2倍であった。
正しいのはどれか。2つ選べ
石綿曝露に関する症例対照研究である。
石綿曝露による中皮腫の標準化死亡比が算出できる。
石綿曝露による中皮腫死亡のオッズ比は7である。
石綿曝露による中皮腫死亡の寄与危険度は12である。
石綿曝露と中皮腫死亡率との間には量-反応関係が推察される。

解答: b,e

103E50の解説

石綿を使用していた工場の周辺住民における中皮腫死亡率調査データを読み取る問題である。
a 石綿曝露に関するコホート研究である。
b 正しい。死亡率同士の比較データを利用し、石綿曝露による中皮腫の標準化死亡比が算出できる。
c・d 住民数が不明であり、オッズ比や寄与危険度は計算できない。
e 正しい。工場に近いほど死亡率は増加しており、両者に量-反応関係があることが推察される。

正答率:56%

テーマ:石綿曝露を主題にした統計

フォーラムへ投稿

関連トピック