102I78

28歳の女性。B型肝炎の治療のために内科に入院した。入院当日に大声を出して興奮状態となったため精神科に転科となった。「盗聴され、監視されている」、「殺される」とおびえながら話す。以前、覚醒剤の乱用で同様の状態が発生したことがあるが、ここ2年間は覚醒剤を使用していなかった。今回の入院を契機に急激にこのような状態となった。意識は清明。
最も考えられるのはどれか。
覚醒剤の急性中毒状態
覚醒剤の身体依存状態
覚醒剤依存症の離脱症状
覚醒剤使用中止の反跳現象
覚醒剤精神病のフラッシュバック

解答: e

102I78の解説

覚醒剤の乱用の既往がある女性。被害妄想が出現しており、フラッシュバックと考えられる。
a〜d 「ここ2年間は覚醒剤を使用していなかった」とあり、これらは考えにくい。
e 正しい。覚醒剤精神病のフラッシュバックは今回のように2年の歳月を経て、なお発症することがある。

正答率:79%

テーマ:覚醒剤経験者のフラッシュバックの診断

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