102I51

10歳の男児。異常な発作を何度か起こしたため母親に伴われて来院した。数か月前から、急に視線が固定し口をもぐもぐと動かし、無目的に服のボタンをまさぐったり、部屋の中を歩き回ったりする発作が数回起こっている。しばらくすると回復するが、発作のことは全く覚えていない。神経学的所見に異常を認めない。
診断はどれか。
熱性けいれん
点頭てんかん
複雑部分発作
ナルコレプシー
Lennox-Gastaut症候群

解答: c

102I51の解説

男児の異常発作。「口をもぐもぐ」といった自動症を示唆するキーワードから診断は容易であろう。
a 熱性けいれんでは発熱が前駆する。
b 点頭てんかん(West症候群でみられる)ではシリーズ形成する点頭発作をみる。
c 正しい。複雑部分発作〈側頭葉てんかん〉が考えやすい。
d ナルコレプシーでは睡眠発作やカタプレキシーをみる。
e Lennox-Gastaut症候群はWest症候群に続発し、知能低下を伴う。

正答率:78%

テーマ:側頭葉てんかん〈複雑部分発作〉の診断

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