102H13

頭部単純CT(A、B)を別に示す。
病変は何か。
炎症
外傷
虚血
出血
石灰化

解答: e

102H13の解説

CTで、小脳歯状核や淡蒼球、脈絡叢などに高吸収域を認める。CTで高吸収となるのは骨や石灰化である。
a 炎症では境界不明瞭な高吸収域が認められることがあるが頭部の炎症は捉えられないことが多い。
b 頭部外傷では出血や脳挫傷が認められると考えられるが、出血は認めず急性期脳挫傷はCTでは捉えられないことが多い。
c early CT signがあればCTでも虚血を診断できるが基本的にはMRIが有効である。本症例でも虚血の所見はない。
d 急性期の出血はCTで検出可能であるが、本症例では認めない。
e 正しい。画像だけから断言はできないが、大脳基底核のみならず小脳歯状核にも石灰化がみられていることから、特発性基底核石灰化症〈Fahr[ファール]病〉が考えやすい。

正答率:71%

テーマ:頭部単純CTから判別する石灰化

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