102G60

32歳の女性。1年前に夫婦げんかの最中に動悸がひどくなり、息が苦しくなり、気が遠くなり、体が弓なりの緊張状態となって近医で処置を受けた。その後、同様の発作の頻度と持続時間とが増加した。最近では夫婦仲も冷えて離婚話も出てきたが、その話が出るたびに発作を繰り返し、外来受診をしていた。身体的異常はない。
治療として適切なのはどれか。
精神療法
抗精神病薬投与
電気けいれん療法
抗けいれん薬投与
生活技能訓練

解答: a

102G60の解説

夫婦げんかというストレスを契機に、発作がみられている。パニック発作を一瞬疑う病歴でもあるが、ポイントは「体が弓なりの緊張状態」という記載だ。精神的ストレスが神経学的所見にあらわれており、転換性障害を考えたい。
a 正しい。精神療法や環境調整にて対応する。
b 抗精神病薬は統合失調症に有用。
c 電気けいれん療法は重症うつ病に有用。
d 抗けいれん薬は文字通りけいれんに有用。
e 生活技能訓練は認知行動療法の1つであり、社会生活を営むにあたり必要な対人技能の訓練を行う。

正答率:84%

テーマ:解離性障害の治療

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