102G58

21歳の女性。単身生活をして大学に通っていたが、「皆が自分の噂をする」、「学校全体がグルになって意地悪する」などと言って、1年前に実家に帰ってきた。その後、近所の人が自分の悪口を言うと訴え、独り言が目立つようになったため、両親に伴われ半年前に来院した。外来での薬物療法によって、独り言はすっかりなくなり、近所の人のことも気にしなくなった。しかし、だんだん生活がルーズになり、明け方まで起きて昼まで寝ていることが多くなった。両親は復学を期待しているが、本人はその気になれない。体重増加と朝起床しにくいのは、薬の副作用ではないかと気にしている。
方針として最も適切なのはどれか。
早期復学を勧める。
薬物療法を中止する。
デイケア参加を勧める。
入院治療に切り替える。
グループホーム入所を勧める。

解答: c

102G58の解説

被害妄想、幻聴、独り言などより統合失調症であることはみてとれる。薬物療法によって症状は軽快しているが、だんだん生活がルーズになってきたという。生活習慣に関する取り組みを行いたいタイミングだ。
a 昼まで寝ている生活では復学しても通学が困難と思われる。
b 再発を予防するためにも薬物療法は継続すべきだ。
c 正しい。デイケア参加により生活習慣の改善に取り組む。
d 病状は安定しており、入院治療の必要性は低い。
e 自宅で生活できている以上、生活の場であるグループホームへ入所する必要はない。
101H8の類題。

正答率:96%

テーマ:統合失調症の治療方針

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