102G10

高齢者の転倒リスクを高めるのはどれか。(編注:正答は3つあると考えられる。ここではどれか1つ選べれば正答とみなすこととする)
抗不安薬
末梢血管拡張薬
脂質異常症治療薬
尿酸排泄促進薬
非ステロイド性抗炎症薬

解答: aまたはbまたはe

102G10の解説

a 正しい。抗不安薬の1つであるベンゾジアゼピンが睡眠薬としても用いられる事実を考えれば正答であることは容易に想像がつく。
b 正しい。末梢血管を拡張すると、前負荷が減少し、心拍出量が低下、それによる脳血流低下をみる。これにより転倒リスクは上昇する。
c・d 特に転倒リスクとは関与しない。
e 正しい。非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉にもふらつきを惹起する副作用がある(See 112F82)。
※厚労省の公式解答はaのみであるが、bとeも正答と考えられる。

正答率:90%

テーマ:高齢者の転倒リスクを高める薬剤

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