102E57

3歳の男児。軽い咳を主訴に来院した。診察室に入ると、じっとせず室内を歩き回っている。
対応として適切なのはどれか。
行動を観察する。
精神科に受診科を変更させる。
母親に強く抱かせて座らせる。
本日は診察できないと母親に説明する。
子どものしつけについて母親を指導する。

解答: a

102E57の解説

「じっとせず室内を歩き回っている」3歳の男児。これだけで何を考えろと言うのか。超臨床的と言われればそうなのかもしれない。実戦的には消去法でもっともらしい選択肢を残すこととなる。
a 正しい。注意欠陥・多動性障害〈ADHD〉のような障害の存在を視野に入れ、行動を観察する。
b 診察もせず、いきなり精神科に受診科を変更させるのは横暴。
c 母親に抱かせて座らせるのは問題ないが、「強く」というのは言い過ぎだろう。
d 診療放棄であり、医師の姿勢として好ましくない。
e これだけの情報から子どものしつけの良し悪しを判断することは不可能。万が一、しつけが悪かったとしても母親を指導するのは医師の役割ではない。

正答率:84%

テーマ:3歳児の診察時の対応

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