102E42

69歳の男性。一人暮らし。肺癌の末期で在宅療養中であり、週3回の往診を受けていた。往診担当医が午後5時に患者宅に行くと、寝室のベッド上で仰臥位のまま死亡していた。外傷はなく、肺癌で死亡したと判断された。直腸温30.0℃。室温22.0℃。紫赤色の死斑を背面に認め、指圧で容易に消退する。硬直を全身の各関節に認めるが、四肢関節の硬直は軽度である。
死亡推定時刻として適切なのはどれか。
前日の午前9時頃
前日の午後3時頃
前日の午後9時頃
当日の午前3時頃
当日の午前9時頃

解答: e

102E42の解説

肺癌末期であり在宅療養中の69歳男性。往診時、寝室にて死亡していたが外傷はなく、肺癌で死亡したと判断された。直腸温30.0℃であり、死後7時間前後経過していると推測される。死斑や死後硬直の経過からも、死亡推定時刻として矛盾はしない。
a~d 直腸温や死体現象より考えにくい。
e 正しい。上記の通り。

正答率:76%

テーマ:死亡推定時刻の推測

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