102E22

急性ストレスに伴う失神時にみられる身体反応はどれか。2つ選べ
冷汗
低血糖
血圧上昇
顔面紅潮
脈拍数減少

解答: a,e

102E22の解説

人体に急性ストレスがかかると、一過性に交感神経が亢進する。そして、その代償機転としてその後に副交感神経が亢進してくる。失神は後者のフェーズで血圧低下することが原因だ。
a 正しい。一過性の交感神経亢進フェーズで冷汗が出現する。
b 交感神経亢進フェーズで一過性に血糖が上昇することはあっても、低下することはない。むしろ、低血糖による意識障害に由来した失神との鑑別が重要。
c 冒頭に示したように、血圧は低下する。そのために失神するのだ。
d 一過性の交感神経亢進フェーズで末梢血管は収縮する。そのため、顔面は蒼白となる(「頭から血が引いてゆく感じ」と訴える患者が多い)。直後の副交感神経亢進フェーズでは血管がむしろ拡張気味になるかもしれないが、このタイミングでは血圧が低下しており、顔面が紅潮するほど血液はやってこれない。
e 正しい。副交感神経亢進により徐脈となる。

正答率:64%

テーマ:急性ストレスに伴う失神時にみられる身体反応

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