2歳の女児。右下腿痛のため母親に連れられて救急外来を受診した。3時間前に階段から落ち、様子を見ていたが痛がるため連れてきたと言う。意識は清明。身長81cm、体重9.0kg。医師と目を合わせず、診察中かなり痛そうにするが、こらえて声を出さない。両下腿の皮膚に数か所、小さな丸い褐色の瘢痕がある。右下腿には腫脹があるが、足部の循環と運動とは良好である。右下肢のエックス線単純写真で大腿骨と脛骨とにらせん骨折があり、大腿骨には仮骨がみられる。胸部エックス線写真で癒合した肋骨骨折を認める。当直医は右下肢にシーネを当てて骨折部を保護した。
対応として適切なのはどれか。
入院させ、患児が精神的に落ち着くまで母親に付き添ってもらう。
入院させ、脛骨骨折が癒合するまで右下肢の直達牽引を行う。
入院させ、全身麻酔下に脛骨の骨接合術を行う。
入院させ、児童相談所に届け出る。
患肢挙上を指示して帰宅させる。