102A27

35歳の男性。疲労感と意欲低下とを主訴に妻に伴われて来院した。3か月前に職場で配置転換があったころから、仕事が向いてないのではないかと悩み始めた。疲労感と食欲不振とを自覚し、体重が3kgほど減少した。寝つきは良いが夜中に目覚めてしまう。家にいるときも思い悩んでばかりいて、すっかり笑顔が消えてしまった。本人は、原因は職場にあり、この状態の解決には辞職するしかないと訴える。
治療薬で最も適切なのはどれか。
睡眠薬
抗うつ薬
抗不安薬
抗精神病薬
抗てんかん薬

解答: b

102A27の解説

壮年男性の疲労感と意欲低下。配置転換を契機とした思い悩み、体重減少、睡眠障害、喜びの喪失、といった典型的なキーワードが並んでいる。うつ病が考えやすい。
a 睡眠障害はあるも、うつ病自体の解決とならない。
b 正しい。抗うつ薬にて治療を行う。
c 抗不安薬も有効とは言えるが、補助的に利用することとなる。
d 抗精神病薬は統合失調症などに有効。
e 抗てんかん薬は文字通りてんかんに有効。

正答率:96%

テーマ:うつ病の治療薬

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし