102A13

血管新生緑内障をきたすのはどれか。
視神経乳頭炎
網膜中心静脈閉塞症
網膜色素変性
中心性漿液性網脈絡膜症
加齢黄斑変性

解答: b

102A13の解説

新生血管緑内障とは、隅角と虹彩に生じた新生血管によって、隅角閉塞を起こし房水の流れが滞ってしまった状態。新生血管は虚血によって産生されたVEGFによって引き起こされる。隅角や虹彩にまでVEGFの影響がで得るような病態を考える。
a 視神経炎では虚血状態にはならない。
b 正しい。静脈が閉塞することで血流がうっ滞し、網膜は虚血状態となる。虚血網膜からはVEGFが放出され、新生血管が生じる。
c 桿体細胞を中心に視細胞が徐々に障害される疾患である。
d なんらかの原因で漿液性網膜剥離が生じる。虚血は生じない。
e 加齢黄斑変性でも、虚血が進みVEGFが放出される。しかし、網膜全体がまんべんなく虚血となる網膜中心静脈閉塞症と異なり、その範囲は黄斑の一部である。よってVEGFは虹彩や隅角へは達しない。

正答率:78%

テーマ:血管新生緑内障の原因疾患

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