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101H45
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66歳の男性。1か月前に出現し、増悪する咽頭違和感と嚥下時痛とを主訴に来院した。扁桃に表面不整の腫瘍を認め、扁平上皮癌(T2N1M0)の診断で上咽頭から鎖骨上部の範囲に放射線治療を行った。初診時の口腔内写真(A)と治療終了時の口腔内写真(B)とを別に示す。
治療後の障害として
起こらない
のはどれか。
a
う歯
b
咽頭痛
c
味覚異常
d
嗅覚異常
e
唾液分泌低下
解答: d
101H45の解説
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a 放射線科量後は、口腔粘膜の炎症や唾液腺の機能低下がみられ、唾液による口腔内の自浄作用が低下するためう歯となりやすい。
b 咽頭粘膜の炎症が生じ咽頭痛が起こることがある。
c 味蕾が障害されたり、味覚への化学物質の溶媒となる唾液の分泌低下が生じるため味覚異常となる。
d 誤り。嗅覚は鼻腔の天井部分にあたる場所の嗅上皮で感じ取ることができる。本症例の放射線治療では、上咽頭から鎖骨上部までが照射範囲であるため嗅上皮は含まれず、嗅覚障害は起こらない。
e 放射線によって唾液腺が障害されるため、唾液分泌は低下する。
正答率:88%
テーマ:放射線治療の合併症
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