101H26

35歳の男性。乗用車を運転中にトレーラーに追突しハンドルで胸部を強く打撲し搬入された。意識は混濁。呼吸数40/分。脈拍120/分、整。血圧66/46mmHg。皮膚蒼白、発汗、四肢末梢冷感および頸静脈の怒張を認める。心音は微弱である。呼吸音に異常を認めない。心エコー図を別に示す。
みられる所見はどれか。
二峰性脈
交互脈
大脈
速脈
奇脈

解答: e

101H26の解説

外傷で胸部を打撲し搬送された35歳男性。脈圧低下を伴う血圧低下、頻脈でありショックバイタルである。頸静脈怒張を認めることから右心不全を来している。心エコー図では心嚢液の貯留を認めるため、外傷性心タンポナーデと診断する。
a 二峰性脈は肥大型心筋症で認める。
b 交互脈は心不全で認める。
c・d 大脈と速脈は大動脈閉鎖不全症で認める。
e 正しい。心タンポナーデや収縮性心膜炎で奇脈を認める。

正答率:95%

テーマ:心タンポナーデにみられる特徴的な脈

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