101G33

12歳の女児。5日前からの38~39℃の発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。咽頭は発赤し、扁桃は腫大し白苔の付着を認める。両側頸部に示指頭大から母指頭大のリンパ節を数個触知する。右肋骨弓下に肝を2cm、左肋骨弓下に脾を2cm触知する。血液所見:赤血球502万、Hb 12.6g/dL、Ht 43%、白血球14,000(桿状核好中球3%、分葉核好中球20%、単球3%、リンパ球57%、異型リンパ球17%)、血小板21万。血清生化学所見:総ビリルビン0.8mg/dL、AST 120U/L、ALT 140U/L、LD 480U/L(基準176~353)。CRP 2.3mg/dL。
最も考えられるのはどれか。
敗血症
川崎病
伝染性単核症
A群レンサ球菌感染症
急性リンパ性白血病

解答: c

101G33の解説

12歳女児が発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。扁桃腫大と白苔とを認め、頸部リンパ節腫脹を認める。炎症反応の上昇に加えて異形リンパ球と肝機能異常も認めることから伝染性単核球症を考える。
a 敗血症であれば白血球分画は好中球優位となり、CRPも高値となる。
b 川崎病は2歳未満に好発し、イチゴ舌を認める。
c 正しい。上記の通り。
d A群レンサ球菌感染症は細菌感染なので好中球の増加を認める。
e 急性リンパ性白血病では貧血や末梢血に芽球の出現を認める。

正答率:76%

テーマ:伝染性単核球症〈伝染性単核症〉〈IM〉の診断

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