101D30

72歳の男性。3日前からの発熱と湿性咳嗽とを主訴に来院した。10年前から高血圧と糖尿病とで内服治療中である。体温38.5℃。呼吸数24/分。右下肺野にcoarse cracklesを認める。喀咳は膿性で、Gram染色によりグラム陽性双球菌を認める。
入院後の対応として必要なのはどれか。
病室専用のスリッパに履き替える。
診察する際にガウンを着用する。
病室ではN95マスクを着用する。
患者と接触する前後に手を洗う。
陰圧個室に入院させる。

解答: d

101D30の解説

72歳男性が発熱と湿性咳嗽とを主訴に来院した。喀咳は膿性で、グラム陽性双球菌を認めることから肺炎球菌性肺炎を考える。
a 履き替えたところで感染予防にはならない。
b 接触感染の可能性がある場合に着用する。
c・e 空気感染である結核や麻疹が疑われる場合に行う。
d 正しい。手洗いは感染予防の基本である。

正答率:96%

テーマ:肺炎球菌性肺炎の入院後の対応

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