101D24

63歳の女性。頭痛、嘔気および右眼の霧視と充血とを主訴に来院した。処置をして2時間後に症状の改善が得られた後、レーザーを用いて再発予防手術を行った。術後の右前眼部写真を別に示す。
初診時に行った処置はどれか。
抗菌薬点眼
散瞳薬点眼
β遮断薬経口投与
浸透圧利尿薬点滴
副腎皮質ステロイド薬点滴

解答: d

101D24の解説

問題文から、急性閉塞隅角緑内障と考えられる。症状は高眼圧によるものなので、まずは眼圧下降を目指す。レーザーでは虹彩の耳上側が切開されており、閉塞した隅角の代わりに房水の通り道が作られている。
a 感染はみられないので異なる。
b 散瞳するとより隅角が狭くなるため誤り。逆の縮瞳薬であれば正解。
c β遮断薬の点眼液は確かに眼圧下降効果があるが、緩徐であり間に合わない。急性の緑内障ではなく、開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障などで処方される。
d 正しい。とりあえず最初は浸透圧利尿薬であるマンニトールの点滴である。縮瞳薬も最初に行う処置である。
e 視神経炎などの炎症で用いられるが本症例では関係がない。

正答率:73%

テーマ:閉塞隅角緑内障に対して初診時に行った処置

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