101A40

30歳の女性。未経妊。月経不順と過多月経とを主訴に来院した。内診では子宮は正常大で、付属器には腫瘤を触知しない。経膣超音波検査では、子宮内膜の厚さは24mmで、卵巣の被膜下には多数の小嚢胞を認め、軽度に腫大している。検査として適切なのはどれか。2つ選べ
腹腔鏡検査
子宮鏡検査
子宮卵管造影
子宮頸部細胞診
子宮内膜組織診

解答: b,e

101A40の解説

月経不順と過多月経とに悩む30歳の女性である。経膣超音波検査にて、卵巣の被膜下に多数の小嚢胞を認め軽度に腫大していることから、多嚢胞卵巣症候群を考える。子宮内膜の厚さは24mmと肥厚しており、子宮内腔を精査していく。
a 腹腔鏡検査は侵襲が高く、子宮内腔の精査には適さない。
b 正しい。子宮鏡検査にて子宮内腔を直接診察する。
c 子宮卵管造影は卵管の通過性を検査するものであり、不妊の精査にて行われるため、本例では必要ない。
d 子宮頸部に異常はなく、細胞診は不要である。
e 正しい。子宮内膜組織診によって子宮体癌などを検索していく。

正答率:43%

テーマ:多嚢胞性卵巣症候群〈PCOS〉の検査

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