100I3

72歳の女性。2年前にAlzheimer病を発症し通院中である。最近症状が進行してきたので、夫が今後の対応を相談するため来院した。自宅で夫と二人で暮らしており、患者の介護や家事一切は夫がしている。最近、物忘れがますますひどくなってきている。特に夜間に徘徊や幻覚による興奮がみられるようになり、目が離せなくなった。夫は疲労しているが、今後も妻と同居することを願っている。
この夫に対するアドバイスで適切なのはどれか。
ショートステイを利用する。
就寝時に妻に睡眠薬を内服させる。
妻の衣服の表に名前と連絡先を書く。
夜は電気をすべて消して部屋を暗くする。
寝室を別にして妻の部屋を施錠する。

解答: a

100I3の解説

Alzheimer病にて通院中の72歳女性。症状進行に伴い、夫が今後の対応を相談するため来院した。自宅で夫と二人で暮らしており、患者の介護や家事一切は夫がしており疲労しているが、今後も妻と同居することを願っている。
a 正しい。介護者不在時や介護疲労緩和などを目的に、介護施設へ短期(数日~1週程度)入所を助言する。
b せん妄に対する睡眠薬内服は避けるべきである。
c 徘徊時の捜索目的としては有用であるが、裏面で良く、根本的解決にもならない。
d せん妄がある場合は部屋を明るくするのが望ましく、暗くしては夫も危険である。
e せん妄状態を悪化させる可能性があり、望ましくない。

正答率:81%

テーマ:認知症の老人の介護

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