100H40

75歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。慢性肺気腫があり治療中である。2日前から38℃の発熱、咳嗽および膿性痰が出現した。来院時、軽度の意識障害を認める。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は室内気吸入下で88%である。
まず行う検査はどれか。2つ選べ
気管支鏡検査
動脈血ガス分析
喀痰グラム染色
スパイロメトリ
肺換気シンチグラフィ

解答: b,c

100H40の解説

呼吸困難を主訴とする75歳男性。肺気腫があり治療中。2日前から発熱、咳嗽、膿性痰を認める。SpO2 88%と低下しており、軽度の意識障害がある。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の急性増悪を考える。
a COPDでは気管支鏡検査の必要性はない。
b 正しい。SpO2の低下を認めるため、低酸素血症の評価を行う。
c 正しい。2日前からの発熱と膿性痰をみることから、呼吸器感染症の起因菌の同定を行う。
d スパイロメトリでは閉塞性障害のため一秒率の低下をみるが、既にCOPDと診断されており不要。
e 肺換気シンチグラフィはCOPDの急性増悪の評価に有用ではない。

正答率:84%

テーマ:慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉急性増悪の検査

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