100H4

24歳の研修医。採血中に患者に使用した注射針を誤って指に刺した。患者と研修医との検査結果を表に示す。
患者: HBs抗原(+)、HBs抗体(-)
HBe抗原(-)、HBe抗体(+)
HBc抗体(+)、HCV抗体(-)
研修医: HBs抗原(-)、HBs抗体(-)
対応として適切なのはどれか。
経過観察
HBワクチンの投与
抗HBs人免疫グロブリンの投与
抗HBs人免疫グロブリンとHBワクチンの投与
インターフェロンの投与

解答: d

100H4の解説

感染初期に出現するのはHBs抗原であるため、患者がHBs抗原陽性の場合は注意が必要である。また医療従事者はB型肝炎ワクチンを接種しているが、HBs抗体が陰性の場合は、感染する恐れがある。
a 感染する恐れがあるため経過観察は不適切。
b HBワクチンのみでは不十分である。
c 抗HBsヒト免疫グロブリン投与のみでは不十分である。
d 正しい。速やかに抗HBsヒト免疫グロブリン投与での受動免疫とHBワクチンでの能動免疫を行う。
e 慢性B型肝炎の発症が成立した際にインターフェロンでの治療を行う。

正答率:85%

テーマ:HBV針刺し事故への対応

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