100H18

55歳の男性。突然激しい頭痛が起こり、意識がもうろうとしてきたため救急車で搬入された。頭部単純CTを別に示す。
次に行う検査はどれか。
脳脊髄液検査
脳波
脳血管造影
頭部MRI
脳SPECT

解答: c

100H18の解説

画像では脳底槽の高信号域(いわゆる「ダビデの星」)がみられており、くも膜下出血〈SAH〉であることは明らか。
a CTにて診断がつかなかったケースは脳圧亢進していないことを確認した上で脳脊髄液検査を行うことがある。が、本症例ではCTで診断がつくため、実施しない。
b SAHの精査には無効。そもそも脳波検査には時間がかかり、緊急時に向かない。
c 正しい。脳血管造影にて出血している原因血管を検索する。
d 頭部MRIは条件により微小出血の検出に優れる。が、本症例ではCTで診断がつくため、実施しない。
e 脳SPECTはAlzheimer型認知症やLewy小体型認知症といった変性疾患に有効。

正答率:88%

テーマ:くも膜下出血〈SAH〉の検査

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