100H10

72歳の女性。健康診査で心雑音を指摘され来院した。身長158cm、体重53kg。脈拍84/分、整、遅脈。血圧102/86mmHg。心エコー図(A、B)を別に示す。
この患者でみられるのはどれか。
I音の亢進
II音の固定性分裂
心尖部拡張期ランブル
第2肋間胸骨左縁連続性雑音
第2肋間胸骨右縁収縮期駆出性雑音

解答: e

100H10の解説

心雑音を指摘された72歳女性。心エコー図(A)では大動脈弁の石灰化を認める。(B)では大動脈内にモザイク血流を認めることから、大動脈弁狭窄症〈AS〉を考える。
a I音の亢進は僧帽弁狭窄症〈MS〉で認める。
b II音の固定性分裂は心房中隔欠損症で認める。
c 心尖部拡張期ランブルはMSまたは三尖弁狭窄症で認める。
d 連続性雑音は動脈管開存症やValsalva洞動脈瘤破裂で認める。
e 正しい。ASでは第2肋間胸骨右縁で収縮期駆出性雑音を認める。

正答率:72%

テーマ:大動脈弁狭窄症〈AS〉の聴診所見

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