100F6

9歳の男児。異常な行動のため来院した。1年3か月前に転校したときからまばたきを頻繁にするようになり、1年前からは、更に頭を振ったり、肩をゆすったりするようになった。10か月前から「あー」、「うー」などと意味のないことを言い、最近は授業中にも「くそ」、「ばか」、「死ね」などと独り言を言うようになった。
対応として適切なのはどれか。
転校を勧める。
言語療法を行う。
異常行動を自制させる。
ジアゼパムを投与する。
ハロペリドールを投与する。

解答: e

100F6の解説

頻繁なまばたき、頭を振ったり、肩をゆすったりする、といった記載は運動チックと考えられる。「あー」、「うー」などと意味のないことを言い、最近は授業中にも「くそ」、「ばか」、「死ね」などと独り言を言うようになったという記載は音声チックと考えられる。Tourette症候群が考えやすい。
a 転校をしても症状は治まらない。
b 言語発達障害ではない。
c 自制することはできるが、根本治療とはならない。
d ジアゼパムは第一選択とならない。
e 正しい。ハロペリドールが本症の第一選択薬である。

正答率:70%

テーマ:Tourette症候群の治療

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