100F1

28歳の女性。妊娠30週から切迫早産で入院し安静臥床を続けていた。5日前に妊娠36週で胎児に遷延一過性徐脈が出現し、緊急帝王切開術を受けた。早朝から左下肢に浮腫が出現し、痛みと灼熱感とを訴えている。悪露は正常、内診で子宮は超手拳大である。腹壁切開創に異常はない。
適切なのはどれか。
再開腹
強制歩行
利尿薬投与
抗凝固薬投与
子宮収縮促進薬投与

解答: d

100F1の解説

左下肢の浮腫と疼痛、灼熱感が出現した28歳女性。妊娠30週から切迫早産で入院し安静臥床を続け、緊急帝王切開術を受けており、長期臥床は深部静脈血栓症〈DVT〉のリスクである。
a 再開腹は不要。
b 現時点では強制歩行により血栓が遊離し肺血栓塞栓症をおこしうる。
c 利尿薬投与により血管内脱水が進行し、更にDVTのリスクとなる。
d 正しい。DVTの治療として抗凝固薬を投与する。
e 悪露は正常、内診で子宮は超手拳大であることから子宮復古は順調である。

正答率:87%

テーマ:帝王切開術後の深部静脈血栓症〈DVT〉

フォーラムへ投稿

関連トピック