100D38

考えられるのはどれか。
尿路結石
尿路感染症
前立腺肥大症
汎発性腹膜炎
急性糸球体腎炎

解答: c

100D38の解説

a 尿路結石の多くは尿管で生じ、その場合側腹部や腰痛を訴え、肋骨脊柱角(CVA)の叩打痛や血尿を認めることが多い。さらに、結石部位より上位に尿が溜まるため、水腎症となる。尿道結石の場合な膀胱に尿が貯留するが頻度は低く、本症例では考えにくい。
b 尿閉は生じない。また、膀胱炎以外の尿路感染症ではバイタルの変動があるはずである。
c 正しい。年齢や臨床経過から最も考えられる。
d 腹膜全体に広がった腹膜炎のことであるが、尿閉は生じない。
e A群β溶連菌感染後にみられ、急激に発症する血尿や蛋白尿、GFRの低下をきたす症候群のことである。浮腫と高血圧もほぼ必発であり、乏尿・無尿となることもあるが、本症例では膀胱内の尿が確認されており浮腫もないので合致しない。

正答率:94%

テーマ:【長文2/2】前立腺肥大症〈BPH〉の診断

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