100A59

63歳の女性。嚥下時の前胸部違和感を主訴に来院した。糖尿病と悪性リンパ腫とで治療中である。食道内視鏡写真を別に示す。
病原体として最も考えられるのはどれか。
ヒト乳頭腫〈human papilloma〉ウイルス
マイコプラズマ
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉
結核菌
Candida albicans

解答: e

100A59の解説

63歳女性が、嚥下時の前胸部違和感を主訴に来院した。食道内視鏡写真では白い斑点を認めることから食道カンジダを考える。糖尿病、悪性リンパ腫の加療中では免疫力が低下し易感染状態となる。
a ヒト乳頭腫〈humanpapilloma〉ウイルスは子宮頸癌のリスクとなる。食道病変は生じにくい。
b マイコプラズマは呼吸器感染症の原因となる。
c メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉は細菌であるので、白色ではなく発赤であったり膿瘍を形成することが多い。
d 食道結核は非常に稀な疾患であり、内視鏡所見では潰瘍形成をみる。
e 正しい。上記の通り。

正答率:97%

テーマ:食道カンジダの原因病原体

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