100A14

35歳の女性。夜間の咳、喀痰および喘鳴を主訴に来院した。症状は2か月前から出現し、ほぼ毎日あり、時に呼吸困難を伴った。タバコの煙などを吸い込んだ後、急に症状が悪化することもある。胸部聴診ではwheezesを聴取する。スパイロメトリ:%VC 98%、FEV1%65%。喀痰検査では好酸球の増加を認める。
長期治療薬として適切なのはどれか。
去痰薬
鎮咳薬
吸入抗コリン薬
マクロライド系抗菌薬
吸入副腎皮質ステロイド薬

解答: e

100A14の解説

夜間の咳、喀痰および喘鳴を主訴とする35歳女性。スパイロメトリでは1秒率が低下しており、閉塞性障害を認める。胸部聴診にてwheezesを聴取すること、喀痰検査で好酸球の増加を認めることから気管支喘息が考えられる。
a・b 去痰薬、鎮咳薬はは気管支喘息の長期治療薬ではない。
c 吸入抗コリン薬は長期投与として併用することはあるが第一選択ではない。
d マクロライド系抗菌薬はびまん性汎細気管支炎で用いる。
e 正しい。気管支喘息の長期治療薬として吸入副腎皮質ステロイド薬が重要。

正答率:92%

テーマ:気管支喘息・長期治療薬の長期治療薬

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