解決済 111A41 02.内分泌代謝

降圧目標について

いつもお世話になっております。
本症例とは直接関係ありませんが、降圧目標について分からないので質問させて戴きます。

130/80と140/90について、例えば「75歳以上の高齢者だが冠動脈疾患あり」だとか、「75歳未満だがCKD蛋白尿(-)」のように両者の項目が相反している場合はどちらを優先すればよろしいのでしょうか?個人としては「(+)項目がある方を優先させる」かなと思いましたが、いかがでしょうか(例えば「脳血管障害(+)なら75歳未満でも140/90にする)。
それとも、そこまで複雑なのは個別の忍容性の話になって、国試では出題されないでしょうか。

回答2件

  • その場合は個人の先生の采配によると思います

  • 以下のガイドライン、53ページ、 表3-3(降圧目標)を御覧ください。
    https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
     
    併存疾患などによって一般に降圧目標が130/80mmHg未満とされる場合,75歳以上でも忍容性があれば個別に判断して130/80mmHg未満を目指す。
     
    ↑という位置づけです。つまり、複数条件が重なった場合、より強力な「130/80mmHg未満」を指導するのが一般的です。

    が、上記ページの表以外もザーッと読むとお分かりいただけるかと存じますが、
    ・降圧目標を達成する過程ならびに達成後も過降圧の危険性に注意する。
    ・過降圧は,到達血圧のレベルだけでなく,降圧幅や降圧速度,個人の病態によっても異なるので個別に判断する。
    といった、政治家的なオブラートに包むあいまい表現が多いため、カーリーさんのおっしゃるように、医師の状況判断による裁量の範囲がかなり大きい点になります。

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  • 問題参照 111A41

    50歳の男性。健康診断で高血糖を指摘されて来院した。7年前の健康診断から指摘されていたが、仕事が忙しく医療機関は受診していなかった。仕事はデスクワークが主体である。身長175cm、体重75kg。脈拍72/分、整。血圧162/92mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白2+、糖1+、潜血(−)。血液所見:赤血球550万、Hb 14.0g/dL、Ht 43%、白血球6,800、血小板30万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミン4.0g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸7.0mg/dL、血糖220mg/dL、HbA1c 7.8%(基準4.6〜6.2)、トリグリセリド190mg/dL、HDLコレステロール40mg/dL、LDLコレステロール160mg/dL。

    治療方針として適切なのはどれか。

    • a 血糖コントロールが達成されてから降圧療法を開始する。
    • b 130/80mmHg未満への降圧を目指す。
    • c 1,500kcal/日の食事指導をする。
    • d インスリン治療を開始する。
    • e 食塩制限は10g/日とする。
  • 関連トピック

    なし