解決済 106A14 15.眼科

原田病で漿液性網膜剥離が見られる機序について

原田病の漿液性網膜剥離が起こる機序について、脈絡膜で炎症が起き、滲出液が網膜へと漏れ出て起こるとあります。しかしレビューブックのマイナーにはメラノサイトへの自己免疫反応は眼では網膜色素上皮細胞で起こるとされています。なので網膜自体で炎症が起き、漿液性網膜剥離が起きるのではないかと思ったのですがどうでしょうか?

回答2件

  • https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1410905972

    フォークト・小柳・原田病は,メラノサイトに対する自己免疫疾患と考えられている。ぶどう膜に多数のマクロファージとリンパ球が浸潤し,活性化されたマクロファージは類上皮細胞または炎症巨細胞となって,破壊されたメラノサイトの色素顆粒を貪食し,慢性肉芽腫性炎症を形成する。しかし炎症細胞の浸潤は,原則的には脈絡膜実質に限局し,脈絡膜毛細管板,ブルッフ膜,網膜色素上皮細胞層,感覚網膜には及ばない。

  • 原田病は「ぶどう膜」というカテゴライズに入りますので、「主座が網膜」とするより、「網膜から各種病態が波及」と考えるのが素直だと思います。

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  • 問題参照 106A14

    Vogt-小柳-原田病でみられるのはどれか。2つ選べ
    • a 豚脂様角膜後面沈着物
    • b 前房蓄膿
    • c 雪玉状硝子体混濁
    • d 漿液性網膜剥離
    • e 夕焼け状眼底
  • 関連トピック

    なし