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HCV抗体のクラスについて

他の肝炎ウイルスによる肝炎の診断に用いる抗体に対しては「IgM型」「IgG型」などとクラスが明記されていますが、HCVに関しては「HCV抗体」とのみ書いており、抗体のクラスは明記されていない教科書が多いと思います。

これはなぜでしょうか。この「HCV抗体」というのは様々なクラスの抗体の総称なのかな?とも考えたりもしたのですが…。

よろしくお願いいたします。

回答1件

  • HCV抗体にも様々なクラスがあるようですが、検出率が不十分であるため、測定することに臨床的な価値が存在しないということらしいです。

    https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/dl/120319-03.pdf
    8頁
    HCV抗体は、C型肝炎ウイルス(HCV)のコアに対する抗体(HCVコア抗体)、エンベロープに対する抗体(E2NS1抗体)及びHCVが細胞の中で増殖する過程で必要な酵素などのタンパク質(非構造タンパク質)に対する抗体(NS抗体:c100-3抗体、C-33c抗体、NS5抗体など)のすべてを含めた総称です。

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi/103/12/103_12_1403/_pdf/-char/ja
    82頁
    1)HCV 抗体(第 2 世代,第 3 世代)HCV複合抗原に対する抗体検出系である.HCV 発見当初,c100 抗体(第 1 世代抗体)などの単独抗原に対する抗体測定系が開発されたが,検出率が不十分なため,現在ではその臨床的意義は失われている.また,第 2 世代と第 3 世代では基本的に性能の差はないのでどちらを使用しても良い.

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