クッシング症候群の症状では,コルチゾール過剰による症候として近位筋優位の筋萎縮,骨粗鬆症,多尿,尿路結石などが見られますが,これらは高カルシウム血症の症状とは考えられないでしょうか?(骨粗鬆症→血中カルシウム上昇→腎性尿崩症による多尿+尿路結石のように)
このように考えれば症状精神障害も高カルシウム血症によるものと考えられると思うのですが
実際血中カルシウムは上昇することが多いんでしょうか??
クッシング症候群では、過剰なコルチゾールがビタミンDに拮抗し、ビタミンD作用が抑制され、腎でのカルシウム排泄の増加や腸での吸収の低下により、血中カルシウムは低下すると思われます。
よって、骨粗鬆症によって、血中にカルシウムが出て行っても、腎から排泄されるため、上昇することはないのではないでしょうか?むしろ、低カルシウム血症の代償として、骨粗鬆症がおきていると考えた方が自然だと私は考えます(続発性副甲状腺機能亢進症による)
また、腎性尿崩症は、高カルシウム血症によるものではなく、コルチゾールによる高血糖や低カリウム血症によるものだと思われます。
ただ、精神障害が何によって起きているのか納得のいく答えが得られていないので、どなたか追記していただけると助かります。
よくわかりました.ありがとうございます.
骨粗鬆症に関しては,低カルシウムに対する代償としての続発性副甲状腺機能亢進症よりはコルチゾールの直接の作用の骨吸収促進が考えやすいと思われます.実際のカルシウム値やPTHがどうなのかはわかりませんが.
精神障害もコルチゾール自体の作用と考えられるのはないでしょうか?
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