『H.pyloriの感染の診断と治療のガイドライン 2016』で、逆流性食道炎が除菌の適応疾患として新しく挙げられていたのですが、どのように解釈すればよろしいでしょうか?
該当GLをみましたが、
「GERDでは、除菌後に悪化する、改善する、変化なし、などこれまでにさまざまな結果が示されており、まだ議論の余地がある。現在、コンセンサスが強く得られているのは『長期的に酸分泌抑制療法を行う場合には、除菌をしておくことにより、胃粘膜萎縮の進展が抑制され、胃がん予防につながる』ということである。」
だそうです。あとは保険適応の関係もあるかもです。いずれにせよ、本問の解答としてdを追加するのは早計かと思いました。
「新たにH. pylori感染との関連が推測されている疾患として、①慢性蕁麻疹、②Cap polyposis、③びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、④直腸MALTリンパ腫、⑤Parkinson病、⑥Alzheimer型認知症、⑦糖尿病」
とも書いてあり、もはやカオスですね。
穂澄先生、詳しい解説ありがとうございます。
今の段階でGERDを正解として選ぶことは難しいということで、納得することができました。
お忙しい中お返事頂き、ありがとうございました!
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