解決済 - 05.感染症

究極マップ感染症

二コマ目の感染症のIGRAの説明で特異度高いも、過去感染にて陽性
とあってほずみ先生が除外に有用と書き足して説明もされていらっしゃいます。
公衆衛生の講義で特異度高いのは確定診断に向き除外診断に向くのは感度が高いものだった気がするのですが、それだとIGRAは特異度高いので確定に有用ということになるのではと思いました。誤って理解しているのかもしれません。
教えていただきたいです。

回答2件

  • IGRAの検査特性は少しややこしいのですが、、、
    IGRAは『現在感染している、あるいは過去のある時点に感染していた』結核菌抗原との反応をみるので、たとえ陽性でも『現在アクティブな結核感染がある』とは言えない点に注意です。

    質問者様のおっしゃるように、たしかにIGRA(とくにT-SPOT)は感度、特異度ともに95%を超える優れた検査ですが、これは結核菌が『現在感染している、あるいは過去のある時点に感染していた』ことに対する診断特性であり、検査の目的を踏まえた上でオーダーすべきとおもいます。

    こと日本では、高齢者の結核菌既感染率は高く、IGRAが陽性となる健常高齢者は多いため、実臨床では使いにくいそうです。
    現在のアクティブな結核感染を少しでも疑ったら、喀痰を採取し、喀痰塗抹(必ずクリーンベンチ内で行うなど自身の感染防御も重要です)、PCR、培養陽性で治療です。
    培養の結果を待っていると診断まで何週間もかかります。塗抹で陽性となった例の喀痰PCRの診断特性は、感度96%、特異度85%と有用であり、喀痰培養中に生えてきたコロニーを取ってきて、PCRをかけて早めに診断確定!としている施設もあるようです。

  • >りょうまくん
    解答ありがとうございます。とてもわかり易い解説で私自身ためになりました!

    >りょうこ
    日本語の問題かと思いました。IGRAが陰性であれば結核を除外できるわけで、そのつもりで発言しています。
    IGRAは感度が高く特異度が低い、という意図はありません。誤解を与えてしまったのであれば申し訳ない。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし