解決済 115E47 08.消化管

C.difficileに対する手指衛生について

いつもお世話になっております。
115E47の解説にて、
C.difficileに対する手指衛生はアルコールまたは流水+石けんで行うと解説されていましたが、
C.difficileは有芽胞菌なのでアルコールは無効なのではないかと思いました。
臨床現場では行われているということなのでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご教授いただけると幸いです。

回答3件

  • 確かにアルコールは無効だと思います!

    Medu4での記載はできれば避けたいですが、Q○にもアルコールは無効だから流水と石けんで消毒すると記載されていました!

    • 早速のご返信ありがとうございます。
      やはりアルコールは無効なのですね!
      勉強になりました。
      ご回答ありがとうございます。

  • C.difficileのみにターゲットを絞ったのであれば、仰せの通りアルコール無効でしょうが、連問の1問目でまだ診断もついていない段階で、C.difficileにのみのターゲットを絞って診察後の手指衛生をするのはどうなんでしょう?
    手にはほかのアルコール有効な病原体もついているかもしれませんし、必修的側面からここではもっと一般的なことが聞かれている印象です。

    たとえば現在のコロナ渦でレストラン等に入る際にはアルコール消毒を行うように促されますが、そこで店員に「いま僕の手についている病原体はアルコール消毒無効な可能性が大だから、僕はこの店に入るときに消毒はしません!」とごねてもわかってもらえませんよね。むしろ変な客として入店を断られてしまうかもしれません。
     
    病院でも同じことが言えて、一種の礼儀作法・エチケットとしてアルコール消毒を行っている側面は否めず、その観点から実臨床の場では本問の文脈でアルコール消毒を行う医療者は多いと予想されます。流水+石けんでの手洗いと組み合わせれば万全です。

    よって例えば本問の選択肢eが「診察後のアルコールによる手指衛生」となっていたら正誤の判断に悩む悪問になります(別にしても悪くはないため「誤っている」という設問誘導に照らし正誤がつけにくい)。そういう問題は作問過程で弾かれますので、今回のように「次亜塩素酸ナトリウムによる手指衛生」という明らかな誤答肢が提示されてきます。

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  • 問題参照 115E47

    次の文を読み、以下の問いに答えよ。
    75歳の男性。発熱、腹痛および下痢のため救急車で搬入された。
    現病歴:10日前から左下腿蜂窩織炎のために入院して抗菌薬の点滴を行い、改善したため抗菌薬を内服投与に切り替えて4日前に退院した。2日前から発熱、腹痛および1日5回以上の水様下痢が出現した。経口摂取と体動が困難となったため同居する妻が救急車を要請した。退院後に食中毒の原因となり得る食物の摂取歴はない。周囲に同じ症状の人はいない。
    既往歴:50歳台から高血圧症で降圧薬を服用中である。66歳時に2型糖尿病と診断され1年前からインスリン治療を行っている。
    生活歴:妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
    家族歴:兄が糖尿病で治療中である。
    現 症:意識は清明。身長168cm、体重73kg。体温38.6℃。心拍数120/分、整。血圧136/70mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚のツルゴールは低下している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常は認めない。口腔内は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で肝・脾を触知しない。下腹部に圧痛があるが反跳痛はない。腸雑音は亢進している。四肢は下腿に発赤や熱感を認めない。
    検査所見:血液所見:赤血球490万、Hb 14.3g/dL、Ht 42%、白血球18,200(好中球84%、好酸球1%、単球3%、リンパ球12%)、血小板20万、血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン0.4mg/dL、AST 30U/L、ALT 38U/L、尿素窒素40mg/dL、クレアチニン1.8mg/dL、尿酸9.6mg/dL、血糖158mg/dL。CRP 4.3mg/dL。

    診察にあたり誤っている感染予防策はどれか。

    • a 個室での診察
    • b 直腸診実施時のゴーグルの着用
    • c 入室時のディスポーザブルガウンの着用
    • d 便検体採取時のサージカルマスクの着用
    • e 診察後の次亜塩素酸ナトリウムによる手指衛生
  • 関連トピック

    なし