解決済 108C14 03.血液

選択肢eについて

いつもお世話になっております。
この問題の選択肢eについてですが、
2020テストゼミ標準編の第6講の解説、および過去問データベースの解説では
前半部の胃全摘後5年から、鉄欠乏を考え、
後半部のヘプシジン高値からは、鉄欠乏によりこれ以上鉄が低下しないようにヘプシジンは低下傾向になるはず
との解説となっております。
しかし、
あたらしい内科外科の血液の講義では
胃全摘後は1年程度で鉄欠乏、5年程度でvit.B12の欠乏がみられるという解説があり、
選択肢eの前半部はこのメカニズムによる巨赤芽球性貧血を意識したものになっているかと思います。
また、後半部のヘプシジン高値に関しては、慢性疾患に伴う二次性貧血(ACD)を意識したものかと思います。
この不一致によりeが誤りの選択肢であるというロジックを意図した出題だったのではないかと思いました。
ほずみ先生の解説が間違いなのでは、ということではなく、
こういう考え方もあるのでは、といった意図で投稿させていただきます。

回答2件

  • たしかに国試では組み合わせ問題に鑑別の対象となる別項目を当てはめてバツにさせる出題が頻出ですので、そういう考え方もあると思います!

    しかしながら、1年程度で鉄が欠乏したら、いわんや5〜10年後にも欠乏しているため、ヘプシジンが抑制されていることは間違いない事実。
    http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1602.pdf
    ↑の498‒12582がわかりやすいですね。

    あとは解説のスタンスでしょう。
    組み合わせ問題をばらして別々の要素として講義内で解説する(要は「関係ないからバツ」とコメントする)のは個人的に好きません(最終手段としています)。左項ないし右項に少しでも関連があれば、それを関連付けてコメントするのが美しいと個人的に思っています。
    本問であれば、『胃全摘→鉄欠乏→ヘプシジン低値、と左項から右項へつなぐ』解説のほうが、『左項→巨赤芽球性貧血、右項→ACD』とバラバラにしてしまうより映えるのではないか、と考えます。

    • お返事ありがとうございます。
      たしかに先生のおっしゃるとおりですね、自分の考えていたものとは違うアプローチだったので
      とても参考になりました。
      ありがとうございました。

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  • 問題参照 108C14

    全身状態・疾患とそれに伴う貧血の原因の組合せで誤っているのはどれか。
    • a 妊婦 --------- 葉酸不足
    • b 肝硬変 --------- 脾機能亢進
    • c 子宮筋腫 --------- 鉄欠乏
    • d 慢性腎不全 --------- エリスロポエチン低下
    • e 胃全摘後5~10年 --------- ヘプシジン高値
  • 関連トピック

    なし