あたらしい内科外科⑤の感染症のp114にて、食道カンジダが深在性カンジダ感染症に分類されていますが、病気が見えるでは表在性に分類されています。これはどちらが正しいのでしょうか?
http://www.jsmm.org/common/jjmm48-3_123.pdf
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-lab/476-fungi/9090-fungi-candidiasis.html
↑などいくつか見てみましたが、食道はグレーゾーンのようです。つまり、「食道に存在する」という事実と、浅いところでとどまっているか深いところまで行っているか、というのは同一事象ではないため、食道カンジダは表在性のことも、深在性のこともある、と理解されると良いと思います。
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/pathology/patient/mycosis.html
↑表在性、深在性皮膚真菌症、深在性真菌症、という分け方もあるようで、これが分かりやすいですね。食道カンジダ=皮膚カンジダ=表在性、と断じている文献も散見されましたが、それは必ずしも正しくないということ。
極論、「深在性なのはどれか。」的な問題は出ませんので、個人的にどっちでもいいかな、といったところ。
つまりは講義内で敢えて表在性、深在性と分けて教えること自体がナンセンスだったのかもしれません。
従来型の内科学書のルールにしばられると良くない典型例ですね。
次年度以降の改訂に活かさせてもらいます。ありがとうございました!
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