この問題における患者の疾患は画像所見等より滲出性中耳炎であることは分かりました。その上で、ティンパノグラムの型を判断する問題なのですが、答えがなぜeに絞れるのかがいまいちわかりません。この問題は耳鼻咽頭科のテキストの臨床像にも採用されている問題で、穂澄先生が解説してくださっており、滲出性中耳炎では中耳内が陰圧になり、液体が貯留することなども分かりました。ただ、中耳内が陰圧であるという条件からのみでは、dとeの2つの答えを絞りきる事が出来ないのではないかと思います。確かにテキストには滲出性中耳炎=ティンパノグラム B型と記載してありましたが、他の教科書等を参考にすると、ティンパノグラムはB型かC型であると記載しているものが多かったです。軽度の滲出性中耳炎では、C型を示すことがあり、今回の症例では画像所見的に、浸出液が大量にたまっており、割と重度であるので、ティンパノグラムB型になるという事なのでしょうか。お手数ですが、御解答のほどよろしくお願いします。
仰せの通り、重症度が高いと思われますので、eを選択することとなります。
また、試験本番では(たとえ設問文に「最も」などの表現がない場合でも)多くの受験生が選んでくるであろう最も確かと思われる選択肢を選ぶべきであり、得点を確保する観点からはあえてdを選ぶ必然性に欠けるかと存じます。
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