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高プロラクチン血症でドパミン作動薬を使用しても性腺機能低下は増悪させない理由について

高プロラクチン血症ではプロラクチンが増えた結果、負のフィードバックでドパミンが増加します。ドパミンはプロラクチンの抑制だけでなく、GnRHも抑制するため、性腺機能低下が起こり無月経の原因となります。
そこで、高プロラクチン血症の治療で、ドパミン作動薬を使用しますが、この機序だと、性腺機能低下の症状を増悪させるのではないのではないかと思われます。ドパミン作動薬の副作用には性腺機能低下は書いておらず、調べてもわからなかったので、なぜドパミン作動薬を使用しても性腺機能低下の症状が増悪しないかの理由を教えて下さい。
よろしくお願いします。

回答1件

  •  最初に申し訳ないですが、ドパミンが性機能を抑制することは聞いたことがありません。PRLの作用により性腺機能が抑制を受けるということを授業では繰り返し聞いています。その他のPRLの働きとして、乳腺に作用して乳汁分泌を促す働きがあります。以上のことから、生理学には分娩後にPRLが上昇し乳汁分泌と無月経をもたらします。吸啜刺激により一過性に上昇と低下を繰り返す動態を示すのが特徴的です。
     このPRLの働きを抑制するのがドパミンです。例えば、抗精神病薬やクロルプロマジンなどのドパミンを抑制する作用をもつ薬剤により、PRLが上昇し、乳汁分泌、無月経となるわけです。その他甲状腺機能低下症でも、negative f/bによるTRH,TSHの上昇によるPRLの上昇が起こり、高PRLとなります。一方、ドパミンを亢進する作用をもつ薬、いわゆるドパミン作動薬であるブロモクリプチンを使用した場合、上記の機序によりPRLは抑制され、高PRL血症による性腺抑制は改善されます。このことを利用して、プロラクチノーマでは、ブロモクリプチンが第1選択の治療として行なわれています。ご理解の一助になれば幸いです。

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